自殺したナコ女史

2ch被害を受けた女性が二人自殺しています。
2ch宗教板で被害を受けた宗教団体・霊波ノ光の女性信者。(2003/11/01に自殺)
2chネットウォッチ板で被害を受けたナコ女史。(2002/08/15に自殺)
以下にナコ女史の訃報を転載します。


訃報


2002年8月15日、ナコがこの世を去りました。
死因は、長期の病気を苦にしての自死です。
首や左胸部の数箇所を刃物で深く突き刺し、大動脈を傷つけた為の失血死でした。
21歳でした。


ここ数日、様態が極度に悪化していたようにみえたので、
少なくとも、恋人である僕が彼女の家にいる間は彼女に付き添うことにしました。
夏に入ってから体調は悪くなっていて、特に、外出や人との接触をこわがっていました。
しかしある時から突然
「桃がたべたい」「人と話がしたい」
などと言っては、僕の手をふりきり、ひとりで昼夜を問わず外出しようとするので、
心配のあまりつい強い口調でしかりつける事もありました。

15日の早朝、加奈は友人のゆあんを家に招待する約束をしたようです。
その頃の彼女には、多少の錯乱が見られたので一定量の睡眠剤を飲ませ、
とりあえず落ち着かせようとしましたが、結局眠ることはありませんでした。

ゆあんが到着し、随分長く話してからの10時頃、
「お風呂に入る、臭い。」といいはじめました。
僕は、ゆあんの本のページをめくる音と、加奈のシャワーの音を聞きながら
呆然と時間が過ぎるのを待ちました。

気付いたら正午を過ぎ、ハっとしました。正午を過ぎてもシャワーの音がしている。
加奈が何時間も風呂に入る事はこれまでにもたまにありましたが、
来客があるのに長風呂はおかしい、と思い声をかけてみましたが
返事がありませんでした。シャワーの音だけが響いていました。


ドアの向こうには生温い浴槽の中で、血まみれになってまるまっている彼女の姿がありました。
ただ漠然と、目の前の事実を受け止めるしかできませんでした。
救急隊の方も蘇生作業を続けながら話しかけてくださいましたが、
心肺停止という言葉しか頭に入らずボーッとなってしまったり、
裏切りだよ、と怒りにも似た感情が湧き出たりと、
一言で言ってしまえば「何がなんだかわけがわからない」気持ちになり
空返事をしながら、実は誰の声も聞いていない状態に僕はなっていました。
救急車を呼んだのが自分なのかもわかりませんでした。

検死官から司法解剖の結果を聞いたこと、
彼女の家族に死亡を告げる電話をかけたこと、
あと僕がこの日の事で憶えているのは、それが真昼であったということだけです。

(続く)


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